セミナー「わかりやすい文章の書き方とその支援策」を受講しました

2010/6/14、神奈川県立産業技術短期大学人材育成支援センター主催のセミナー「わかりやすい文章の書き方とその支援策」を受講してきました。

仕事上、仕様書やプレゼン資料の作成など文章を扱う機会も多いです。これまでは独学と自己流でなるべくわかりやすい文章を書くようにしてきましたが、一度、文章の書き方に関するセミナーを受けてみたいと思い、受講しました。

講師は郷原正さん。システムエンジニア出身の方ということで、レクチャーの仕方についても理路整然としてとても判り易かったです。

 

内容は大きく分けて

  1. 文章を書くにあたっての基本
  2. 文章の書き方についての教え方

の二点でした。

 

■「文章化」のポイント

ドキュメントを作成する場合の留意点について講義が行われました。

具体的な文章テクニックについては、「伝えたい文章」(書き手視点)を作成するテクニックではなく、「伝わる文章」(読み手視点)を作成するテクニックについて講義が行われました。
「伝わる文章」としては、レイアウトや見出しの工夫といった見た目のテクニックとともに、カタカナ表記や専門用語の使用を控える、難読語には読み方を添えるといった、難しいことを易しく簡単に説明する視点が重要であると学びました。

× アクセスが集中したときにはクラウドコンピューティングによりフレキシブルに対応し障害を回避します。

○ 回線が混雑してきたらネットワークを利用して柔軟に障害の発生を回避します。

仕事上、どうしても専門用語や難読語を扱う機会が多い為、特に注意し実践していきたい事柄であると感じました。

 

■ 文章の書き方についての教え方

部下や後輩等に、文章の書き方を教える場合についての留意点について講義が行われました。

講師が心理学科出身ということで、「未完の円」(下図)など、心理学用語をつかった説明が特徴的でした。

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「未完の円」とは人の心は完璧性を求めるあまり、かえって足りていない部分について注意が集まりやすい傾向がある(上記例でいえばBが気になる人が多い)、という概念です。
部下や後輩の成果物をチェックする場合、特に気をつけていきたいと感じました。

心理学ベースの説明ということで、学術的に確立された概念を背景にしている為、理解もしやすく、また興味をもって聞くことが出来ました。

 

■ 本セミナーで学んだ事を一つでも着実に実践していく

  講習会がたのしくなるポイント

  1. 期待しないこと
  2. 一つだけで良いから持って返ること
  3. 明日から実践すること

セミナーの冒頭で講師がおっしゃった言葉です。

自分が特に感じたのは3の実践することです。本セミナーに限らず、何かを学んだ瞬間は覚えてはいても、翌日になれば忘れてしまうことは多い事を痛感しました。学ぶ事も大切だが、その後の実践が何よりも大切であると、改めて思い知りました。

本セミナーで学んだ事を、今日の仕様書作成から早速実践していきたいと思います。